産業人フォーラム部会forum
「産業人フォーラム」は経営者、管理者としての人格、教養を高め、時代に即応した経営能力を養うことを目的に会員相互の理解と親睦を図り、友好関係の促進と情報の交換及び啓蒙を目的としています。
活動報告activities
【2023.11.14】大阪産業人クラブ産業人フォーラム部会、「日本のひなた宮崎県」視察
大阪産業人クラブ産業人フォーラム部会(山口宣弘部会長=富士電熱開発社社長)は11月14、15の両日に「日本のひなた宮崎県」視察を行った。初日の企業視察は宮崎カーフェリー(宮崎市)と宮崎日機装(同)を訪問(写真)。宮崎カーフェリーではフェリー輸送のメリットや物流の2024年問題を海運業の視点から長友秀文経営企画部長が説明。新船のフェリー「たかちほ」の船内も見学した。
宮崎日機装では清水裕之取締役総務部長から、17年に宮崎で創業した経緯を踏まえた会社説明を受けた。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製航空機部品を製造する航空宇宙工場や産業向け特殊ポンプ製造を行うインダストリアル工場を見学。清水取締役は「働く場があれば雇用が生まれる。今後は地元で協力企業の開拓も進めたい」とした。
山口部会長は「カーフェリーの快適性や進化に驚いた。宮崎日機装ではガラス張りの見学コースが充実していた」とし、参加者は刺激を受けた。
翌日はゴルフ班と観光班に分かれて行動。ゴルフ班はトム・ワトソンゴルフコース(同)で日向灘に面した黒松林が特徴のプレーを楽しんだ。観光班は九州最大のアーチ式ダム一ツ瀬ダム(宮崎県西都市)を訪れ、高低差150メートルのダム背面のキャットウォーク(点検通路)を、安全帯を付けて見学する貴重なツアーを体験した。
【2023.2.14】大阪産業人クラブ産業人フォーラム部会、和歌山県白浜町のワーケーション施設の視察
大阪産業人クラブ産業人フォーラム部会(阿形清信部会長=近畿刃物工業社長)は2月14、15の両日、和歌山県白浜町のワーケーション施設の視察を行った。労働と休暇を組み合わせた「ワーケーション」が近年注目されており、関西から近い白浜町では行政が企業誘致に取り組み、サテライトオフィス開設や顔パスなどの実証実験を実施している。
ワーケーション施設で宿泊先となった「HOTEL SEAMORE」で、同施設の松平哲也営業部次長が施設案内とこれまでの取り組みを説明。「ワーケーションには行政が取り組む企業型と民間が取り組む民間型の事例がある。取り組みは今後も変わり続けることが必要」と解説した。懇親会で阿形部会長が「今回の行程を調整してくれた白浜町担当者も参加しており、この機会を大事な交流の場にしよう」とあいさつし親睦を深めた(写真)。
翌日は白浜町の案内で企業の旧保養所を改装した施設や、現在入居している企業の声が聞ける施設、白浜空港に隣接した一番新しい施設など3カ所を見学した。参加者からは「今後の人材採用や福利厚生に役立てたい」との声があがった。
他にも近畿大学水産研究所白浜実験場で、升間主計所長による講演と施設見学を実施。同実験所ではブリとヒラマサの交雑種のブリヒラの研究や優良品種を作り出す選抜を行い、天然魚より優れた近大マダイを誕生させるなど経済市場価格を見据えた近畿大の「実学」精神を学んだ。同施設は部外者の一般見学を断っており、非常に貴重な体験となった。
【2022.11.17】大阪産業人クラブ産業人フォーラム部会、東海地区産業視察
大阪産業人クラブ産業人フォーラム部会(阿形清信部会長=近畿刃物工業社長)は、11月17、18日に東海地区産業視察を実施した。「ものづくりのエンターテイナー」を経営理念とする部品加工業、テルミック(愛知県刈谷市)のりんくう常滑工場(同常滑市)を訪問した(写真)。
同社はリーマン・ショックなど二つの大きなピンチを経験。特に今回のコロナ禍で働き方を改善し内勤営業に力を入れた。デジタル変革(DX)導入でデータを活用した新しい営業チャンネルを開拓し、大幅な売り上げ増につなげた。全社員の7割強が女性だが、働きやすい職場環境にも取り組み、定時就業も実現。田中秀範社長は「コロナ禍が追い風になった」と強調した。
夕方の交流会以降は名古屋産業人クラブから多くの会員が合流。阿形部会長は「名古屋産業人クラブの全面協力を得て、非常に興味深い見学先を紹介してもらい感謝している。この懇親の場を大切にしたい」と乾杯の音頭をとり親睦を深めた。
翌日は岐阜県に移動。観光班は刃物屋三秀関刃物ミュージアム(岐阜県関市)で、室町時代から代々続く25代・26代藤原兼房刀匠による日本刀鍛冶鍛錬体験見学を行った。ゴルフ班は名門の岐阜関カントリー俱楽部(同)でプレーし、参加者からホールインワンが出るなど大いに盛り上がった。両班とも、好天に恵まれた有意義な1日となった。
【2021.2.16】大阪産業人クラブ産業人フォーラム部会、尼崎市立歴史博物館を見学
大阪産業人クラブ産業人フォーラム部会(阿形清信部会長=近畿刃物工業社長)は2月16日、兵庫県尼崎市の「尼崎市立歴史博物館」の見学会を行った。同部会ではこれまで国内の工場見学や海外視察などを行ってきたが、コロナ禍の影響もあり、2019年6月に実施した高知県での工場見学以来、約1年半ぶりの行事となった。当日は11人が参加。あいさつに立った阿形部会長は「高知視察以来、コロナ禍で行事が行えず皆さん、待ち遠しかったと思う。これからが始まりだ」と、久々の開催に喜びを隠せない様子だった。
見学会では同博物館学芸員の桃谷和則文化財担当係長が、日本の4大工業地帯の一つである阪神工業地帯の一翼を担い、工業都市として発展してきた尼崎市の主に近現代の変遷に関する講演会の後、桃谷係長の案内と解説を交え同市の近現代の歩みを示す展示物などを見学した。
講演では、臨海工業地帯を個人企業が開発したことや尼崎市の電話番号の市外局番が大阪市内と同じ06になったいきさつなど、社会科の授業で学ばなかった尼崎に関するエピソードがちりばめられたほか、別棟の産業資料展示室の「尼崎第二発電所タービンローター」収蔵の際、「壁を壊して搬入した後、原状復帰した」(桃谷係長)という裏話には驚きと笑い声が上がった。
今回は同市の産業的な遺産中心の見学だったが、参加者からは「尼崎発展の歴史がよく分かった」とした上で、同博物館では古代から近現代まで網羅されており、「あらためてゆっくり見に来たい」という声が聞かれるなど好評を博していた。
【2019.6.11】大阪産業人クラブ、高知県産業視察 技研製作所を訪問
大阪産業人クラブ(山口多賀司会長=非破壊検査社主)は6月11、12の両日、高知県産業の視察を実施した。機械や電機、耐震対策事業など各企業の経営者ら10人が参加。製造業で高知県唯一の東証1部上場企業で、工法革命と称されるインプラント工法で防災インフラを構築した技研製作所を訪問した。
田内宏明取締役から社の概要や歴史、防災インフラ対策などの説明を受けた後、工場内でインプラント工法に使用される機械や仕組みを見学した。
次の訪問では、戸田泰史高知県商工労働部工業振興課長から、県の産業振興計画の説明を受けた。高地県では、事業者の戦略策定改革と働き方改革の推進をはじめ取り組む六つの柱や、同県の企業立地政策や市場調査など補助事業や融資制度などが紹介された。
夕方の交流会(写真)では、高知県工業会(山崎道生会長=山崎技研会長)の役員をはじめ、7人の会員が合流した。阿形清信産業人フォーラム部会長(近畿刃物工業社長)が「今回の交流が大阪産業人クラブと、高知県工業会の今後につながる大きな機会となることを期待したい」と乾杯。箸拳や菊の花をはじめとした土佐のお座敷遊びも加わり、大いに盛り上がった。
翌日は室戸岬方面の観光組と黒潮カントリークラブでのゴルフ組に分かれ、好天に恵まれた高知の1日を満喫した。