全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、永井嘉吉記念賞選考委員会を開く

 名古屋産業人クラブ(森誠会長=富士精工会長兼社長)は2024年12月19日、ザサイプレスメルキュールホテル名古屋(名古屋市中村区)で永井嘉吉記念賞選考委員会(森誠委員長)を開いた(写真)。第41回となる同賞にはキャリオ技研(同西区)の富田茂社長を選出した。
 富田社長は1967年5月生まれで現在57歳。名古屋大学機械学科を卒業、会社勤務を経て97年にキャリオ商事を立ち上げた。01年に総合エンジニアリング事業のキャリオ技研を創業し現在に至る。09年には経営・情報科学の博士学位を取得し、理系と文系両方の技能で事業を展開する。会社経営のかたわら、取得した学位を生かし複数の大学および専門学校で教鞭をとる。19年からは中部ニュービジネス協議会理事を務める。
 さらに関連事業会社は、有害鳥獣を捕獲し有益化するジュラテクノロジーや飛行機事業のトランサム、第3次産業のレシピシステム、ホテル観光事業をきばりやなど業界を超えたさまさまな分野で活動している。
 社員向けには実践型育成手法として、若手に子会社の社長を任せ技術経営手法を伝承する。創業者の万が一に対応できる人材を育てる。時代と受注に即した従業員環境を形成させ、自分の子どもが入社したくなるような会社組織を目指す点などが評価された。
 同賞は名古屋産業人クラブ2代目会長で元新東工業会長の故永井嘉吉氏の遺産を基金にした顕彰制度。毎年、会員の中から優れた経営手腕を発揮した中小企業経営者1人を表彰している。
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