全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ、日本産業人クラブ連合会、日刊工業新聞社 2025年新春特別講演会開催

 東京産業人クラブ(寺町彰博会長=THK会長)と日本産業人クラブ連合会(井水治博会長=日刊工業新聞社社長)、日刊工業新聞社は2025年新春特別講演会を1月22日に都内で開催した。丸紅執行役員で米国政治・経済に精通する丸紅経済研究所社長の今村卓氏を招いた。演題は「2025年世界の政治経済展望」。トランプ米大統領が同20日に就任したばかりとあって、参加者は世界第1位の経済大国の行く末に耳を傾けた。
 今村氏は「やっぱりトランプ政権が何をするかに世界が振り回される1年になる。トランプ政権の打ち出す政策が世界経済にどちらかというと、やや下押し圧力になるだろう」と見通しを語った。中国やカナダ、メキシコなどに対する関税引き上げや不法移民対策によるインフレを下押し要因に挙げた。
 また、トランプ政権による脱炭素に逆行する規制緩和や化石燃料増産は、米国で事業を展開する日本企業にも直接影響しそう。今村氏は「我々は米国の選択についていくしかない。まずは何が起きるかを受け止める必要がある。皆さまのビジネスにとって、プラス・マイナスの影響は本当に業種ごとに大きく異なる」と企業経営者らに呼びかけた。講演の参加者は90人だった。
 講演会後は第42回優秀経営者顕彰の贈賞式を兼ねた賀詞交歓会を開き、会員らが交流をさらに深めた。
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