全国各クラブの活動報告

岐阜産業人クラブ、岐阜市内のホテルで定期総会を開催

 岐阜産業人クラブ(遠藤宏治会長=カイインダストリーズ会長)は6月25日、岐阜市内のホテルで定期総会を開催し、2024年度の活動方針や理事会の新体制を承認した。総会後は生成人工知能(AI)をテーマとした記念講演会と懇親会も開催。63人が出席し、会員同士がさまざまな情報や意見を交換した。
 遠藤会長は総会の冒頭であいさつ。「日本に足りないのは女性の活躍と起業家精神と専門教育。異業種同士で交流し、ビジネスの新たなヒントを見つけよう」と訴えた。
 記念講演会にはAIでの画像認識を専門とし岐阜大学で人工知能研究推進センター長も務める同大学工学部の加藤邦人教授が登壇。「生成AIの現在地と今後の展望―生成AIブームから1年。これまでと、これからー」をテーマに講演した。
 加藤教授はAI登場のインパクトを「私は過去20年の研究を全て捨てた」と表現。近年の生成AIは「以前のAIを赤ちゃんとすれば言葉が話せる人。しかも急成長している」と説明した。さらに「学生と『(優秀過ぎて)このままでは研究テーマがなくなる』と議論し、生成AIができないことを考え始めた」と打ち明けた。
 また個々の生成AIサービスの特徴も解説。日々急激に進化する様子を「わくわくしている。半年後には皆さんも気付かぬうちにAIと会話をしているかもしれない」と述べた。未体験が大半の聴講者らには、データ流出などの負のイメージが強調され過ぎだと指摘。「仕事の効率が上がる。怖がらず、まず使ってみよう」と呼びかけた。
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