全国各クラブの活動報告

大阪産業人クラブ、2024年度通常総会を開く

 大阪産業人クラブ(千歳喜弘会長=KRI特別顧問)は5月29日、ホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)で2024年度通常総会を開いた。冒頭、千歳会長(写真)は「世界を見渡すと二つの紛争が同時に起こっており、国内は為替が95年の円高からこの30年で(円の)価値が半減した。産業人クラブの多様な業種連携でイノベーションにつなげよう」と訴えた。23年度事業報告や24年度事業計画案、理事長と事務局長が交代する役員体制などを承認した。
 記念講演会では、島津製作所田中耕一記念質量分析研究所の岩本慎一副所長が「質量分析研究所20年の歩み」と題して講演した。ノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏との出会いや、3人の研究員でスモールスタートし、一滴の血液で疾病を発見する壮大な目標を定めた質量分析の20年を振り返った。内閣府のプログラムなどにも選定された研究成果を解説し、25年に迎える島津製作所の創業150周年に向け、さらなる未来を語った。
 同時開催した第12回優秀従業員表彰式で、富士電熱開発社(大阪市鶴見区)加工部の今井俊宏氏、ポニー工業(同中央区)技術部校正課の中村大起課長の2人を表彰。懇親パーティーでは、11月開催予定の産業人クラブの全国大会PRで来阪した千葉産業人クラブ(白鳥豊会長=白鳥製薬会長)の会員も参加し、大阪産業人クラブの阿形清信副会長(近畿刃物工業社長)とともに全国大会来場を呼びかけた。
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