全国各クラブの活動報告

九州・山口産業人クラブ、正興電機製作所の古賀事業所を見学

 九州・山口産業人クラブ(添田英俊会長=正興電機製作所社長)は9月13日、正興電機製作所の古賀事業所(福岡県古賀市)見学会を開いた。同社創業100周年に合わせて2021年に開設された開発拠点「Eサイト」などを約30人で視察し、小集団活動やITによる生産効率化についても聞いた。
 正興電機製作所の添田社長から「建築構造と太陽光発電、空調の三つでゼロエネルギーを達成している」と説明を受けてスタート。吹き抜けを利用した自然採光や換気、室内照明の最適化によるエネルギー消費の低減のほか、健康経営の推進に向けたスポーツ設備などを見学した。
 進捗(しんちょく)管理システムの内製などモノづくり改革については、事業統括本部の山崎忠照副本部長が「まずやってみることが大事。現場の議論を経て進化している」と解説。百瀬英典エグゼクティブアドバイザーは「狙いや背景を納得した上、チームで進めることが重要」と説明した。参加者から仕組みや施策の勘所に関する質問が相次いだ。
 隣接する施設「Rサイト」で交流会も開催。ゲスト参加の大分産業人クラブの池永征司会長(コンクレタス社長)は「レベルの高い見学会だった」と総括。九州・山口産業人クラブの日野宏昭副会長(昭和鉄工社長)も「経営課題の解決に役立つ内容がまとめられていた。今後も会員間の情報共有を広げたい」と締めくくった。
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