全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、2023年新春経済講演会&産学官交流会を開く

 名古屋産業人クラブ(森誠会長=富士精工会長)は1月27日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで「2023年新春経済講演会&産学官交流会」を開いた。冒頭、森会長が「ウイズコロナで生活してきたこの4年間、良かったことや悪かったことをきちんと追求していけば、新しい行動ができるのではないか。4年間の反省を踏まえれば、コミュニケーションをより深め、積極的に活動していける。うさぎ年でもあるし、すべて前向きに受け取り、会員皆さまの協力のもと、跳ねるように活動していきたいと思う」とあいさつした。
 新春経済講演会では伊藤周広中部経済産業局産業部長が「中部地域の産業の展望と課題」と題して講演した(写真)。「中部地域は面積や人口、地域内総生産では全国の1割程度で、サービス業の割合が低く鉱工業に依存している。製品出荷額では全国の2割を占め、わが国随一の『モノづくり圏』となっている。輸送用機械の全国シェアは4割以上を占める」と指摘した。
 地域産業の変化と対応の方向性というテーマでは、カーボンニュートラル(CN、温室効果ガス実質排出量ゼロ)やデジタル変革(DX)、自動車産業のほかスタートアップや観光について解説した。「CNは、これからグローバル企業のみならず、中小企業を含むサプライチェーン全体での対応が求められる。自動車産業は電動化だけでなく、自動運転をはじめとする『CASE』、『MaaS』などのイノベーションに伴い100年に一度の大変革期を迎えている。ベンチャー・スタートアップは、この地域も増えている」として中部地域のさまざまな地域支援拠点の取り組みのほか、物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策などを紹介した。
 交流会では、森会長が「産業人クラブは人と人のつながりを一番に考えている。異業種の新しい考えをさらに高め、常に活性化しましょう」と乾杯した。会員のほかに「キャンパスベンチャーグランプリ(cvg)中部」の協賛企業関係者ら約120人が参加し活発に情報交換するとともに交流を深めた。
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