全国各クラブの活動報告

栃木産業人クラブ、「産学官金情報交換会」を開く

 栃木産業人クラブ(菊地義典会長∥菊地歯車社長)は2022年12月12日、ホテル東日本宇都宮(宇都宮市)で「産学官金情報交換会」を開いた(写真)。カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)をテーマに産学官金の各業界がそれぞれの取り組みや企業支援策などを説明。参加者はさまざまな質問を投げかけ、カーボンニュートラルについて意見を交わした。会員企業の経営者など100人が参加した。
 基調講演ではAeroEdge(エアロエッジ、栃木県足利市)の森西淳社長が「航空機産業におけるグリーンイノベーションへの挑戦」と題して講演。同社を取り巻く航空機産業のカーボンニュートラルの動向に触れ、サプライチェーン(供給網)で発生する温室効果ガス(GHG)の全体像を示した。自社のGHG排出量を分析した上で森西社長は「生産工程の集約、省人化を進めて削減に努める」と述べ、同時に「効率化できた分を人材育成の時間にあてるなどして改善を進めている」と自社の取り組みを紹介した。
 情報交換会では栃木県や大学など各機関の脱炭素化の取り組みや企業向けの支援策を発表した。栃木県は、カーボンニュートラルの実現に向け県内企業の競争力強化につなげるための方針を示した「とちぎグリーン成長産業振興指針(概要版)」などを説明した。
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