全国各クラブの活動報告
名古屋産業人クラブ女性部会、「年末学習会&交流会」を開く
名古屋産業人クラブ女性部会(奥野雅世会長=奥野工業取締役)は12月13日、名鉄グランドホテル(名古屋市中村区)で「年末学習会&交流会」を開いた。森誠名古屋産業人クラブ会長(富士精工会長)ら男性会員を含む35人が参加した。
今回の学習会は、運動習慣推進協会(名古屋市緑区)の小笠原陽子代表理事が「会社の業績向上につながる施策について~健康経営の現状と効果~」と題して講演した。小笠原氏は自らの体験から日々の習慣や動きの中に運動を取り込み、より快適な暮らしを提案。職場健康体操やキッチン体操、介護予防体操など、どこでもできるオリジナル体操を考案して日頃から運動の重要性を説いている。
冒頭、「32%は何の割合か分かる方は」との質問で始まった。「22年7月時点で健康経営を知っている割合が32%で、そのうちの68%の企業が実際に取り組んでいる。健康経営とは従業員などの健康管理を経営的な視点で考え、実践することで会社自体の活性化につながる」と指摘した。
また「健康経営を実践すれば、取引先も安心、生産性のアップ、銀行や自治体からの評価も高まり企業イメージ向上につながるなどメリットが多い。取り組むきっかけについても人材の確保、顧客の安全・安心のために不可欠などがある」と事例を紹介しながら解説した。講演の途中には「簡単カラダチェック」として片足立ちでバランス感覚を測ったほか、ゴムボールを背中やわき腹、腰に当てた軽い運動で体をほぐした(写真)。
最後に「運動がもたらすメタボ対策以外の副産物としてストレス減少、集中力やモチベーションアップのほか、いいアイデアが生まれるようになる。本日、参加者の皆さんが健康でいることで笑顔になれる人がいることを忘れないでほしい。従業員の健康が会社の宝であり会社の未来を作ると言ってもいい。経営者が一番元気な会社でいましょう」と締めくくった。
講演会終了後の懇親会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から空間をとり、着席形式で実施した。森会長は「今回の講演で健康の大切さを改めて実感した。わが社の従業員で、特に若い人にメタボが多い。彼らに言葉をかけて徹底的に注意していこうと思う。会社は従業員がいないと成り立たない。健康で持続できる会社にしていきたい」とあいさつした。参加者は食事をしながら静かに交流した。
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