全国各クラブの活動報告
埼玉産業人クラブ、第18回埼玉ちゃれんじ企業経営者表彰 受賞者を決定
埼玉産業人クラブ(増田文治会長=マスダック会長)は、埼玉県内の中小・ベンチャー企業の経営者を表彰する「第18回埼玉ちゃれんじ企業経営者表彰」(埼玉県、埼玉りそな銀行、日刊工業新聞社など後援)の受賞者を決めた。県内の金融機関や産業団体から推薦のあった経営者16人のうち、事業・財務内容に優れ、地域社会への貢献度が高い5人が選ばれた。
協同商事 朝霧社長
埼玉県知事賞は住田光学ガラス(さいたま市浦和区)の住田利明社長が受賞した。光学レンズや光学ガラス、光ファイバーなどの製造で国内外から高い評価を受けている。幅広い原材料の組み合わせにより顧客の希望する光学ガラスを短期間で開発できるのは、国内で同社のみという強みを持つ。研究者の新たな技術へのこだわりを重視して世界的に優れた製品を生み出している点などが評価された。
埼玉産業人クラブ会長賞は協同商事(川越市)の朝霧重治社長が受賞。ブームが終息した地ビールをクラフトビールという新たなジャンルに生まれ変わらせた立役者の1人。ビール全体の市場が縮小する中で大手メーカーの参入を促すなど業界全体を牽引した。
特別賞には和光紙器(川口市)の本橋志郎社長、新報国マテリアル(川越市)の成瀬正社長、山本食品工業(行田市)の山本正憲社長の3人がそれぞれ受賞した。
和光紙器 本橋社長
新報国マテリアル 成瀬社長
山本食品工業 山本社長
本橋社長は環境に考慮した包装資材の需要拡大を見据え、新たな環境配慮型資材「Polyecolene(ポリエコレン)」を開発。現在のSDGs意識の高まりにより製品が注目され、事業の柱に育てた。
成瀬社長は極低温下でもほとんど膨張しない「ゼロインバー合金」の開発など技術力と製品力を業界トップクラスに育てた。さらに筋肉質な経営体制も確立して11期連続の黒字を達成した。
山本社長は食材の信頼性を確保する「トレーサビリティー」を実現。品質の維持管理のため機器導入など厳しいチェック体制を構築した。コロナ禍でも安定した財務・経営体制を維持した。
同表彰は推薦のあった中小・ベンチャー企業経営者らを対象に、1次審査で事業・財務内容を審査し、2次審査で地域社会への貢献度などを加味して受賞者を決める。
4月25日に表彰式を開き、5人の受賞者には表彰盾と記念品を贈る。また、受賞者は5月31日付の日刊工業新聞・埼玉県特集(別刷)で事業概要などの紙上プレゼンテーションを実施する予定。
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