全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、永井嘉吉記念賞に眞和興業顧問・眞野氏 28日に表彰

名古屋産業人クラブ(森誠会長=富士精工会長)は2021年12月15日、名鉄グランドホテル(名古屋市中村区)で永井嘉吉記念賞選考委員会(森誠委員長)を開いた。第38回となる同賞には眞和興業(愛知県江南市)の眞野和博顧問を選出した。1月28日に名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区)で開く名古屋産業人クラブ新年賀詞交歓会で表彰する。
眞野顧問は1980年に眞和興業に入社。社会インフラを支える防錆処理の一つである溶融亜鉛めっきを中心に、めっき前の鉄製製缶加工やめっき後の組付け、歪み取りなど小ロットで短納期の一貫体制が可能な数少ない企業に育て上げた。
若者も積極的に採用し、従業員の平均年齢も34歳と若返っている。さらに従業員の半数がネパールやフィリピン、ブラジル、パキスタン、ガーナなどと外国人が半数在籍するとともに女性の幹部登用を積極的に進める。
また、めっき工程から発生する亜鉛のカスを再溶解することで再度工程に戻す装置を自社で開発した。環境に対する配慮やコスト低減、収益増加のビジネスモデルを構築した取り組みが新規性や独創性があると評価されている。
同賞は名古屋産業人クラブ2代目会長で元新東工業会長の故永井嘉吉氏の遺産を基金にした顕彰制度。毎年、会員の中から優れた経営手腕を発揮した中小企業経営者1人を表彰している。


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