全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、技術革新、顧客の価値創造に貢献

名古屋産業人クラブは4月27日、オークマの花木義麿会長を招き、名鉄ニューグランドホテル(名古屋市中村区)で記念講演会「技術革新への挑戦~オークマの考えるモノづくりの未来」を開いた(写真)。約90人が参加した。
花木会長は1965年、当時の大隈鉄工所に入社し生産技術部門に配属になった。「いい意味で放任主義だった。入社3年目に電子基板検査のコンピューター化を思い立った。当時から最先端の技術開発など『先取の気風』がみなぎっていた。71年には数値制御(NC)装置のコンピューター化を目指して、米国に単独で長期出張に出かけた」と振り返った。72年に独自開発のコンピューターを搭載したNCを開発した。「ないものは創る」という技術の潮流を創造してきた。
「超円高時代に『日本で作って世界で勝つ』と唱え、スマートファクトリー構想を立ち上げた。夢見る工場を作りたいという思いで2013年にドリームサイト(DS)を建設した。自動化と熟練の技が織りなす未来工場だ。17年に究極の多品種少量生産を目指すDS2、19年にマシニングセンター(MC)を一貫生産するDS3を完成させた。24時間365日稼働を目標にした」と挑戦は続く。
今後の展望では「パートナーと共同でトータルソリューションを創造することが大切。顧客本位のイノベーションを念頭に置く。直接的なお客さまも大切だが、潜在的なニーズを引っ張り出して開発することが重要だ」と説明した。
最後に「総合一貫した"ものづくりサービス"を通して、世界中のお客さまの価値創造に貢献することで、オークマとともに歩むすべての人々の幸せを実現する」という同社の企業理念を紹介して締めくくった。
講演するオークマの花木義麿会長.jpg


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