全国各クラブの活動報告

大阪産業人クラブ、記念講演、日本再生考える

大阪産業人クラブ(山口多賀司会長=非破壊検査社主)は5月27日、太閤園(大阪市都島区)で第56回通常総会を開いた。コロナ禍で影響を受けた2020年度の実績報告や21年度もその影響が続くとの方針説明があり、役員体制では継続が承認された。
第9回優秀従業員表彰式は、画像処理機器販売で顧客の信頼を得る日本エレクトロセンサリデバイス(大阪市西区)の宮脇俊幸氏、非破壊検査で使う放射性同位元素(RI)機器の品質向上に力を発揮したポニー工業(同中央区)の宮添寛志氏を表彰した。
その後、大阪産業人クラブ副会長の千歳喜弘マクセルホールディングス名誉相談役が「元気日本への一考察」と題し記念講演した。かつて海外空港の案内表示で日本語表記もあったのが2000年代から消えた事例などを示し、失われた30年を総括。モノづくりの経験から日本再生を考え、コロナ禍や米中対立、カーボンニュートラルの社会変化が日本のチャンスにつながると論理的かつ熱く語り、参加者は共感した。
大阪産業人クラブが長年、総会会場にしてきた太閤園の6月末閉館が決定し、会場からは惜しむ声も聞かれた。太閤園の和泉浩社長兼総支配人が「非常に残念な思いだが、大阪・関西万博の開催などを控える今後の関西産業界に期待したい」と締めくくった。
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総会で記念講演するマクセルホールディングス名誉相談役の千歳喜弘氏


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