全国各クラブの活動報告
埼玉産業人クラブ、埼玉ちゃれんじ経営者表彰 知事賞に設楽興産社長
埼玉産業人クラブ(増田文治会長=マスダック会長)は、埼玉県内にある中小・ベンチャーの経営者を表彰する「第17回埼玉ちゃれんじ企業経営者表彰」(埼玉県、埼玉りそな銀行、日刊工業新聞社など後援)の受賞者を決めた。県内の金融機関や産業団体から推薦のあった経営者18人のうち、事業・財務内容に優れ、地域社会への貢献度が高い6人が選ばれた。
埼玉県知事賞はシタラ興産(深谷市)の設楽竜也社長が受賞した。
人工知能(AI)搭載ロボットによる廃棄物選別をいち早く導入したほか、廃棄物の焼却による火力で蒸気タービンを回して発電するサーマルリサイクル発電設備の建設に向けて尽力するなど、経営者として挑戦する意欲が評価された。
埼玉産業人クラブ会長賞は長谷川機械製作所(さいたま市見沼区)の長谷川透社長が受賞。
コロナ禍でモノづくり産業が厳しい中にあっても精密工作機械事業に特化した強みを生かし、2ケタ台の利益率を維持するなど収益力が評価された。
特別賞は例年3枠だったが、「コロナ禍で頑張る経営者を鼓舞したい」(審査委員)との意向から1枠増の4枠とした。今回の特別賞は、イーグルバス(川越市)の谷島賢社長、キット(川口市)の三浦大社長、東都フォルダー工業(川口市)の前嶋洋左右社長、笛木醤油(川島町)の笛木正司社長の4人がそれぞれ受賞した。
谷島社長は事業環境が厳しい地方バス路線事業でICT活用や「ハブ&スポーク」という概念により路線を最適化し、観光振興とリンクさせるなど地方創生モデルを築いた。
三浦社長は医薬品やバイオ分野への経営資源シフトで事業を拡大。感染症のワクチン開発製造ラインに携わるなど経験のない分野での挑戦が評価された。
前嶋社長は独フランクフルトでの展示会出展を皮切りにイタリア、米国、カナダ、中国など海外22カ国で事業展開すると同時に、顧客ニーズに合わせた製品開発を進めていることなどが評価された。
笛木社長は、創業231年という老舗企業ながら、しょうゆを使ったバウムクーヘンなど新商品開発を積極展開しているほか、工場見学や食事、買い物が楽しめる「金笛しょうゆパーク」を開設するなど、挑戦する意欲が評価された。
表彰式は4月26日にロイヤルパインズホテル浦和(さいたま市浦和区)で開催する。
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