全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、第37回永井嘉吉賞 早川精機・臼井氏選出

名古屋産業人クラブ(森誠会長=富士精工会長)は12月14日、名鉄グランドホテル(名古屋市中村区)で永井嘉吉記念賞選考委員会(森委員長)を開いた。第37回となる同賞には早川精機工業(岐阜市)の臼井成会長を選出した。2021年1月29日に名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区)で開く名古屋産業人クラブ新年賀詞交歓会で表彰する。
臼井氏は65年に早川精機工業に入社。他社に先駆けて数値制御(NC)のタレット式マシニングセンター(MC)を導入、切削工具のバイトホルダーの製造を始めた。76年には採算性の低いベアリング製造を中止し、精密加工製造に特化することで収益性を向上させた。
また、スイスやドイツ製の最新鋭加工機械を積極的に導入、超精密加工技術の優位性を保ち続ける。社長退任時の売上げは就任時と比べて約4倍にまで増加した。
15年には「JISQ9100」の認証を取得し、航空宇宙関連事業の売り上げシェアも拡大する。国際戦略総合特区「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」の構成員として参画し、航空機産業の振興にも貢献している。18年春の叙勲で「旭日単光章」を受章した。
同賞は名古屋産業人クラブ2代目会長で元新東工業会長の故永井嘉吉氏の遺産を基金にした顕彰制度。毎年、会員の中から優れた経営手腕を発揮した中小企業経営者1人を表彰している。
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