全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、企業戦略としてのデザイン活用方法 山村氏が講演

名古屋産業人クラブ(森誠会長=富士精工会長)は11月5日、名鉄ニューグランドホテル(名古屋市中村区)で秋季特別講演会&交流会を開催した。工業デザイン会社のコボ(名古屋市昭和区)の山村真一社長を招いて「企業戦略としてのデザイン~事例から学ぶデザインの活用方法~」と題し、講演した(写真)。
4月の定時総会が新型コロナウイルス感染拡大を懸念して中止した代替として開催した。消毒やマスク着用を徹底し新型コロナウイルス感染対策を行い、会員ら約85人が参加した。
冒頭、森会長が「久しぶりに皆さまの元気な姿が見えて、うれしく思う。コロナ禍でも何か活性化しなくてはと少しずつ活動を始めた。いつまでこのような状態が続くか不明だが、産業人クラブは和気あいあいの集団で懇親会も楽しみだ」とあいさつした。
講演会では山村社長が「『デザイン』が音を立てて変化していると身をもって感じる。新しい異なった産業からの提案を数多くほしいといろいろな企業から相談を受ける」と現状を説明した。
「日本では美しさや形態の表現として"デザイン"が使われるが、世界では主に企画や戦略の表現として使われる」と日本が世界と違う意味でデザインが用いられていたと指摘した。これまでの取引先との事例やエピソードを交え、企業戦略におけるデザインの重要性を語った。
最後に「これから大量消費・大量生産といった技術を背景とした企業体から環境や文化が中心になる。機能重視型から感性中心の文化型社会に移行するのではないか」と次世代のライフスタイルと価値観の変化を述べて締めくくった。
講演会修了後の懇親会は空間を広くとって着座形式とした。大橋正彦日刊工業新聞社専務の乾杯の音頭で始まり、歓談した。
講演するコボの山村真一社長.jpg


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