全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、大同特殊鋼(知多工場)を見学 名古屋・岐阜から30人参加

名古屋産業人クラブ(森誠会長=富士精工会長)、岐阜産業人クラブ(遠藤宏治会長=カイインダストリーズ社長)は10月2日、大同特殊鋼知多工場(愛知県東海市)を見学した。会員30人が参加した。1962年に操業を開始し、年間製鋼量が180万トンを超える知多工場。冒頭に山本琢央総務室長が「まず、特殊鋼業界では工場内で会う人ごとに『ご安全に』とあいさつする」と紹介した。
続いて、山本室長は「知多工場は東西2キロメートル、南北600メートルの敷地に協力会社含めて約3200人が働いている。2013年に150トン電気炉を新設した。自動車向け構造用鋼やステンレス鋼、工具鋼、高合金を生産し、国内外工場のマザー工場と位置付けている」と特徴を含めて説明した。その後、特殊鋼がどのように作られているかを「溶・固・鍛・延」と設定されたテーマに沿った動画を使って解説した。製造過程の理解を深めたところで、2班に分かれて約1600度Cを超える高温で鉄スクラップを溶かす迫力ある様子や、成分調整が終了した溶鋼の連続鋳造、圧延工場、検査ラインなどを見学した。
特に、圧延可能範囲内であれば棒鋼や線材のサイズを無段階で設定でき、ミリ単位の寸法精度で仕上げる独自の「てきすん」システムに感心していた。
見学終了後は山本室長のほか、石丸陽一郎生産管理室長も加わり質疑応答(写真)を行った。「電気炉で大量に電気を使用しているが、自家発電は検討しないのか」「鉄スクラップは国外からも調達するのか」など活発な質問が出た。
大同特殊鋼・知多工場で見学後の質疑応答.jpg


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