全国各クラブの活動報告

滋賀産業人クラブ、講演交流会"姉川クラゲ"で食糧問題解決へ

滋賀産業人クラブ(坂口康一会長=近江鍛工会長)は3月5日、龍谷大学農学部の玉井鉄宗助教らを迎え、「『姉川クラゲ』を特産品に」をテーマに滋賀県草津市のボストンプラザ草津で講演交流会を開いた(写真)。約20人の会員や体験入会のほか滋賀県の三日月大造知事がゲスト参加。環境や食糧問題などの解決に役立つ可能性が大きく、質問が相次ぐなど大いに盛り上がった。

「姉川クラゲ」とは聞き慣れない"クラゲ"だが、ワカメのような見た目のラン藻類のひとつでイシクラゲ。同長浜市の姉川流域で食用にされた記録が残る。砂漠のような乾燥地や宇宙空間、栄養がないなど極限の環境でも育ち、環境や食糧問題など「地球規模の課題解決に役立つ可能性がある」という。

龍谷大は化学肥料不要の農作物、砂漠緑化やバイオ燃料、抗がん性など生理活性物質豊富な機能性食品などへ利用が期待でき「地域資源化で滋賀県に貢献」を目指している。

参加者から「栽培方法や栽培条件を詳しく聞きたい」「ビジネスの採算はどうか」などの質問が寄せられた。また「クラゲ配合のソバは弾力があって食感が良かった」と、身近な事例には「ぜひ食べてみたい」と声があがった。交流会も"クラゲ"をさかなに話が弾み、豪華な料理にも「"クラゲ"料理を追加して」と冗談も聞かれた。「(クラゲは)国連の持続可能な開発目標(SDGs)に熱心な滋賀にぴったり。研究の続きをまた聞きたい」と要望があがったところで、盛会だった交流会を終えた。

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