全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ女性部会、今年の展望を寺島氏が講演

東京産業人クラブ女性部会(佐川八重子会長=桜ゴルフ社長)は18年12月4日、12月例会を如水会館(東京都千代田区)で開いた。「2019年 新年への展望」と題し日本総合研究所会長の寺島実郎氏が、参加者約60人に講演した(写真)。

21世紀を「中国が強大化し、国家間の力関係が一変する」時代と定義づけ、新興国の成長が国際社会に大きな変化をもたらすと指摘。「日本のダイナミズムを保つためには、世界の活力を取り込まなければならない」とグローバル化への対応を促した。

年代によって入れ替わる時価総額上位10社の推移を取り上げ、IT企業が巨大化する現状を紹介。今後は「データリズムで競い合う時代になる」とし、データを収集し、戦略化できる企業が勝ち残ると見解を述べた。また国内製造業の品質不正問題や、技能五輪の成績低下に触れ、「モノづくり現場の劣化」が進んでいると指摘。「経営陣の問題意識の低さが、現場力の低下につながる」として、現場を軽視する企業の体質に警鐘を鳴らした。

懇親会では「きよしこの夜」などの合唱が行われたほか、ハープ奏者の琴平メイ氏による演奏が披露され、終始和やかな空気に包まれた。
女性部会.jpg


このページの先頭へ