全国各クラブの活動報告

群馬産業人クラブ、事業承継で意見交換 県幹部・金融機関など参加

群馬産業人クラブ(有田喜一会長=群栄化学工業会長)は11月19日、前橋市の前橋商工会議所会館で、「事業承継」をテーマに県幹部との意見交換会・講演会を開催した(写真)。同クラブ会員に加えて、金融機関など事業承継の支援機関の関係者ら計16人が参加。県内の現状やサポート体制、経営者が取り組むべきテーマなどに関して語り合った。

意見交換会では、群馬県産業経済部の角田淑江商政課長が県内での事業承継支援の取り組みについて説明した。経営者に対する「事業承継診断」の実施など支援強化に努めている半面、約半数は後継者が決まっていない現状に言及。「事業承継が円滑に行われないと黒字企業も廃業を余儀なくされる可能性がある」(角田課長)と、早期の対応の重要性を強調した。

さらに精密バネメーカーである小松ばね工業(東京都大田区)の小松節子会長が、「事業承継は経営者の大切な仕事」と題して講演。古参幹部とのあつれきに伴う社内の混乱を乗り越えた後、後継者に経営を引き継いだ経験を踏まえ、「後継者は創業者の心を知り、新しい知識を学びながら常に謙虚な心を持って経営することが大切」などと語った。
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