全国各クラブの活動報告

新潟産業人クラブ、AI・IoTで技術セミを開催

新潟産業人クラブ(樋口正仁会長=双峰通信工業社長)は7月27日、新潟市中央区内で「技術支援フォーラム in 新潟~イノベーションで新潟県産業界を活性化~」を開いた。産業技術総合研究所東北センター・広域コラボ47、新潟県工業技術総合研究所(工技総研)との共催イベント。72人が参加し、熱心に耳を傾けた。
産総研東北センターの南條弘上席イノベーションコーディネータと工技総研の坂井朋之所長が、それぞれ企業に対する支援事例を紹介。産総研の最新の研究テーマに関する技術セミナーも行った。
技術セミナーでは、人工知能研究センターの谷川民生副センター長がモノづくりの競争力を維持するため、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を活用することについて言及。生産技術の向上に貢献した人材のスキルをデータ化することの重要性を強調した。
人間情報研究部門サービス観測・モデル化研究グループの蔵田武志研究グループ長は、情報・人間工学領域技術と生産性向上の実証事例の話題を紹介。エレクトロニクス・製造領域研究戦略部の山内真イノベーションコーディネータは、カビを簡単に水洗できるコーティング技術などの成果を解説した。
その後の質疑応答では、中小企業のモノづくり現場でのAI活用に関する質問があった。谷川副センター長は「重要なのは社内のノウハウをいかにデータ化して保持できるか」などと応じた。


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