全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブが「常勝企業の経営戦略」テーマに講演会

名古屋産業人クラブは4月26日、コンサルタントの西塚宏氏を招き、名鉄ニューグランドホテル(名古屋市中村区)で講演会「常勝企業の経営戦略~これからの成長戦略~」を開いた。120人が聴講した。
西塚氏は「戦略という言葉を理解してほしい。戦略を立てた後に戦術があり、戦闘へと続く。アンゾフという人が『経営戦略』という本の中で成長ベクトル、つまり戦略の一定方向を示すことが大事と説いている。さらに戦略には市場浸透戦略、市場開拓戦略、製品開発戦略、多角化戦略があり、これらをよく練ることが大事」と紹介した。
続いて「コンサルタントとしてのやりがいは、中小企業で志の高い経営者がいること。公私混同や自ら限界点を設けている経営者は駄目」と訴えた。
さらに「中小企業はニッチな分野に挑戦しその分野で差別化戦略をとること。日東電工、北川工業、キヤノンはその成功例。それにはイノベーションの継続が大切」と強調した。
そして「コンビニはイノベーションの連続。それまで店頭になかったおでんやコーヒーを売り、常備薬や化粧品も扱うなど消費者を飽きさせない努力を続けている」とし、「時代の流れは激変している。この流れを素早く読み取り『成功の復讐』に陥ることがないよう、 分かりやすく言えば、過去の成功体験に束縛されないようにすることが重要」と警告した。


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