全国各クラブの活動報告

中部経産局長、「日本経済の展望と課題」で講演

名古屋産業人クラブは1月31日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで「2017年新春経済講演会&産学官交流会」を開いた。冒頭、森会長が「トランプ大統領の言動に一喜一憂するのでなく、我々は自分の足腰を強くし、激変に耐えられるよう準備しておくことが重要。企業はイノベーションを生み出すなど、世界を見すえた活動が求められる」とあいさつした。
経済講演会では波多野淳彦中部経済産業局長が「日本経済の展望と課題」をテーマに講演した。波多野局長は「就業者数を見ると、労働参加率が進み女性は増えている。ただ全国的に働く人が不足しており、今の日本経済のレベルを維持するには高齢者の参加が不可欠」と訴えた。
さらに、世界経済の見通しについて「国際通貨基金(IMF)は17年の成長率を3・4%と見込んでいる。日本は0・8%だが、中国は6・5%、インドが7・2%と高くなっている」と紹介した。
また参加者の関心が高い中国経済について「実態より悪く言われている。成長率は少し下がり気味だが、不動産開発投資や消費者物価指数は上昇している。発電量や粗鋼生産も伸びており、工業生産は前年比6・0%増。社会消費支出ではインターネット販売が25・6%と高い伸び。中国のインターネットは評価制度もしっかりしており、まだ伸びる」と説明した。
その後の交流会には会員のほか、キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)中部の受賞学生ら約220人が参加、交流を深めたほか活発に情報交換した。


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