全国各クラブの活動報告

名古屋・女性部会、愛知ものづくり史研究で学習会

名古屋産業人クラブ女性部会(奥野雅世会長=奥野工業会長)は2016年12月19日、日刊工業新聞社名古屋支社で「学習会&懇談会」を開いた。学習会は堀部徹哉富士精工経営管理部主幹が「愛知ものづくり史研究」と題して講演した。男性会員を含む24人が聴講した。
堀部氏は「愛知で多様な製品が作られてきたが、突然ポッと出たものはない。それぞれに生まれた背景があるが、その大部分を愛知の地域特性に求めることができる」とし、地域特性と製品の系譜を中心に解説した。
さらに「愛知のモノづくりを支えてきた基幹的な技術は、素材加工と機械工学に関わる二つの技術が確認できる」と紹介した。
素材加工について「土、木材、金属、布、食材を加工する五つの技術」と説明した。機械工学的な技術として「その源は400年前に、わが国で初めて手がけた置き時計の修理にある。そのノウハウを生かしたのが、からくり人形。『からくりとすり合せ』という二つのコア技術が明治から昭和初期に機械産業として開花した」と強調した。
最後に「愛知が誇る技とは、もとは他地域から導入したものがほとんど。これらを応用、進化させる力こそが愛知のDNAに他ならない」と結んだ。
学習会終了後は、近くのレストランで懇談会を開催。奥野会長は「この会はいつもにぎやかだが、今日は初参加の人、久しぶりの人もいて格別。この活気を生かし、来年も頑張ろう」とあいさつした。


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