全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ、賀詞交歓会開催-元駐インド大使がインドテーマに講演会

東京産業人クラブ(井上裕之会長=愛知産業会長)は16日、東京・大手町の経団連会館で「2017年新春特別講演会・賀詞交歓会」を開いた。元駐インド大使の榎泰邦氏が「新興経済大国インドを理解する鍵」をテーマに講演し、会員ら100人以上が聴講した。
榎氏はまず、仏教やかな文字、祇園祭はインドから輸入されたもので「インドで人気投票を行うと常に3位以内に入るほどインド人は親日家が多い」と強調。「インド人はしゃべり出すと止まらない。控えめな日本人からすると好き嫌いが分かれやすい」と話した。
その上で、IT産業を核にインドが21世紀になって急激に経済大国化した理由を解説。製造業の対国内総生産(GDP)比率を2010年の16%から22年には25%に引き上げるインドの国家製造業政策を挙げ、「今後、膨大な内需が自動車やエレクトロニクス産業の成長をリードするだろう」と述べた。
さらに、州ごとに異なる税制度について今年中に全国で統一化される見通しに言及。15年時点でインドが中国の経済成長率を上回り、22年にはインドが中国の人口を追い抜くことが予想されており、中間層の拡大と相まって「インド市場の急成長は今後も続く」との見通しを示した。
講演会終了後は第34回優秀経営者顕彰の贈賞式参加者と合同で賀詞交歓会を開催。コマツ相談役の坂根正弘氏が乾杯の音頭をとり、約200人の参加者が新年のあいさつを交わした。


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