全国各クラブの活動報告

東京、神奈川、千葉の３産業人クラブは１１月４日、東京・北青山のＴＥＰＩＡで「クールジャパン政策・コンテンツ産業の現状・クラウドファンディングの活用」をテーマとした講演会と、実際にクラウドファンディングを活用して制作したアニメーション映画『この世界の片隅に』の試写会を開いた。
まず経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課の大江朋久課長補佐がクールジャパン戦略について（１）日本ブーム創出（２）現地市場拡大（３）インバウンドなど日本呼び込み―の３段階での取り組みを講演。「海外進出にはクラウドファンディング活用などで、多くの人からの支持を得られるシステムを構築する必要がある」と話した。
続いて『この世界の片隅に』のプロデューサーであるジェンコの真木太郎社長とサイバーエージェント・クラウドファンディングの中山亮太郎社長が活用事例を紹介。１万円払えば映画のエンドロールに名前を載せるというクラウドファンディング手法で資金調達を実施した結果、「１週間で目標の２０００万円を超えたのには驚いた」と両氏は語った。
『この世界の片隅に』は、広島市から広島県呉市に嫁ぎ、戦時中をたくましく生きた１人の女性の物語。約６０人の参加者は時折、涙を流しながら、映画の世界に入り込んでいた。