全国各クラブの活動報告

掛川・栃木産業人クラブ、北関東地区の産業視察開催

掛川産業人クラブ(高野太作会長=産栄工業社長)は8月8、9の両日、北関東地区産業視察を実施した。8日は栃木産業人クラブ(高橋和夫会長=大高商事社長)会員企業2社の工場を見学、9日は筑波宇宙センター(茨城県つくば市)を視察した。工場見学は掛川の会員6人と栃木の会員4人が参加し合同で実施した。工場見学会終了後、栃木から6人が加わって懇親会を開き、交流を深めた。
工場見学では、シンテックス(栃木県さくら市、八木澤穣社長)と大古精機(同、大古秀子社長)を訪問。シンテックスは医療機器・電機メーカー向け板金部品と、自社ブランド「タスカル」の階段昇降機、段差解消機製造を手がける。八木澤社長の案内で開発から加工・組み立て、出荷までの部門を視察した。参加者からは「自社ブランドを持つきっかけは」「新製品開発の方向性とそれに伴う投資計画は」といった質問が相次いだ。
大古精機は創立81周年を迎えた各種ゲージ・治工具メーカー。大古社長らが企業哲学や経緯を交えて「自社製品の一方、OEM(相手先ブランド)供給も行っており、製造現場を分けている」と説明。シニア技能者が活躍する現場や、製品の信頼性を決定付ける熱処理工程、3次元測定機を見て回った。
懇親会では「宇都宮・さくら地域、浜松・掛川地域は『ギョーザのまち』、自動車産業の集積などと共通点が少なくない」「これを機に、良いところをお互い学んでいけたら」といった前向きな意見が交わされた。掛川産業人クラブは、各地域の産業人クラブとの交流に積極的に取り組んでおり、これまで新潟、多摩の産業人クラブなどとの交流も深めている。


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