全国各クラブの活動報告

埼玉・TDU産学交流会-アマダ富士宮事業所見学

埼玉産業人クラブ・TDU産学交流会(佐藤達雄会長=アーベルソフト会長)は2月13日、相模原市、静岡県方面に一日工場見学会を実施した。五重の塔を模したユニークな環境親和型本社ビルで知られるリガルジョイント(相模原市南区)と、板金機械最大手アマダの富士宮事業所(静岡県富士宮市)を訪問。会員企業、大学などから15人が参加した。
リガルジョイントでは初めに、本社ビルを五重の塔形状にした由来や、同社成長の原点となった各種継ぎ手製品および、新技術としての売り出し中の、ステンレス製で断面が多葉形状の管を用いた熱交換器、特許を取得した熟成オゾン水技術の普及状況などを学んだ。 ビル内の見学では、4階製品ショールームおよび、自社開発した地下の冷温水蓄熱システムを見学。「雨水をオゾンで殺菌した後、地下200トンの貯水槽にため、トイレの水洗系統に再利用している」ことや、同貯水槽に、エアコン室外機から排出される冷熱や温熱をそれぞれ蓄積しながら、冷暖房空調に利用している仕組みについて説明を受けた。また、工場見学後は、同社特製の「飲める熟成オゾン水」を試飲するなどした。
アマダ富士宮事業所では、溶接・機械加工工場および、「月間、最大で170台生産できる能力を持つ」という世界最大級のレーザー加工機、レーザー・板金複合加工機組立工場を見学。「自動化できるところは全て自動化する」というコンセプトに基づいた、「テーブルマナー組み立て方式」やレーザー加工機などの組み立てで利用される、「屋台ブース生産方式」などを視察した。部品の自動供給や工程指示の徹底、工具の使用順に沿った並べ方などにより、「歩かず、迷わず、探さずに効率的な作業ができる」という工夫を学んだ。さらには、安全な作業や環境配慮意識を促進するための「安全道場」も回った。


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