全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ、新春講演会と賀詞交歓会-ミドリムシで世界を救う・出雲社長が講演

東京産業人クラブ(井上裕之会長=愛知産業会長)と日刊工業新聞社は1月14日、東京・飯田橋のホテルグランドパレスで「平成27年新春特別講演会と賀詞交歓会」を開いた。新春特別講演会ではユーグレナの出雲充社長が「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました」と題し、微細藻類ユーグレナ(和名=ミドリムシ)を事業化した経緯と今後の展望について講演した。
出雲社長は16年前に初めて訪れたバングラデシュで食事に困っていないにもかかわらず、栄養失調の子どもたちが多いことに衝撃を受け、栄養価の高いミドリムシを普及させるために事業化を決意。世界が直面する食糧問題を解決するためミドリムシの大量培養に挑戦し、500社に飛び込み営業したものの、すべて断られたエピソードなどを紹介した。
起死回生のきっかけとなった伊藤忠商事の出資について触れ、「ベンチャー企業は最初に手を差し伸べてくれた会社を一生忘れない」と強調。参加者に向けて「大学の研究者や若手経営者の挑戦を前向きに捉え、支援してやってほしい」と訴えた。講演後、会場からミドリムシの培養方法や名称、営業にまつわる質問が相次いだ。
賀詞交歓会は東京産業人クラブ会員と別会場で表彰式を行った「第32回優秀経営者顕彰」の受賞者との合同パーティーで実施した。参加者はなごやかな雰囲気の中で、今年のさらなる飛躍を誓い合っていた。


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