全国各クラブの活動報告

埼玉産業人クラブ・TDU産学交流会、観測衛星「だいち」についてJAXA島田氏が講演

埼玉産業人クラブ・TDU産学交流会(佐藤達雄会長=アーベルソフト会長)は6月30日、オルモ(坂戸市)で、島田政信宇宙航空研究開発機構(JAXA)地球観測研究センター研究領域統括による講演会「『だいち』による地球観測と『だいち2号』への期待―地球環境の監視/レーダーによる監視」を開催した。東京電機大学(TDU)、坂戸市との共催で、学生を含めて53人が聴講した。
島田氏は陸域観測衛星「だいち」の成果を総括した上で、5月に打ち上げられた「だいち2号」を紹介。また電波の送受信によって雲の上から地上を撮影できるタイプの搭載レーダー「合成開口レーダー」について「このタイプのレーダーは電波の波長が3種類あり、日本は波長23センチメートルのL―バンドを使っている。これは木の下に隠れた戦車なども撮影できる。他の波長に比べて透過率に優れている」と解説した。さらに6月19日に大地2号で撮影した地上画像などを示し、過去に撮影した陸地画像を年代ごとに比較して森林減少の様子などを説明した。
講演後、TDU産学交流会、TDU、坂戸市役所の関係者らで懇親会を開催。冒頭、TDUの柏崎尚也理工学部長が「当理工学部もいずれは人工衛星を打ち上げたい希望を持っている」などとあいさつ。和やかな雰囲気の中、情報交換した。


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