全国各クラブの活動報告

埼玉産業人クラブ・TDU産学交流会、曙ブレーキ本社訪問

埼玉産業人クラブ・TDU産学交流会(佐藤達雄会長=アーベルソフト会長)は4月21日、曙ブレーキ工業本社事業所(埼玉県羽生市)を訪問した。モノづくり人材の育成を目的にした施設「モノづくりセンター」、ブレーキ製品の推移を紹介する「ブレーキ博物館」を見学した。会員、東京電機大学の関係者ら21人が参加した。
曙ブレーキ工業の福島雄二総務部部長から事業説明を受けた後、2班に分かれてモノづくりセンター内の研修施設「モノづくり道場」と「お手本ライン」を訪問した。
モノづくり道場では安全などの基本動作やプロセス管理を徹底する仕組みなどを紹介された。1970年代に活躍した5軸加工機なども展示されており、「研修生にこの機械をサンドペーパーなどで磨かせて、鋳物製品を磨いて出る鉄の輝きに触れさせる」などと説明を受けた。
一方、お手本ラインは海外研修生も集う場所。速く正確な基本動作を習得させるために手作りで開発した多様な研修道具を置いている。「指導者が意図的にトラブルを仕掛け、これに対応させる」といった方法などを紹介してもらった。
ブレーキ博物館ではディスクブレーキ製品の歩みなどについて説明を受けた。国内で他社とシェアを2分する新幹線のブレーキ、F1レースでマクラーレンに採用されたカーボン素材のブレーキ摩擦材などを見学。質疑応答では質問が相次ぎ、参加者の関心の高さをうかがわせた。


このページの先頭へ