全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、加藤DMG森精機社外監査役が講演

名古屋産業人クラブ(内藤明人会長=リンナイ会長)は4月23日、加藤由人DMG森精機社外監査役を招き、名鉄ニューグランドホテル(名古屋市中村区)で講演会「私の歩んだ道~モノづくりから学んだTPSのこころ」を開いた。加藤監査役はトヨタ自動車常務、愛三工業社長などを歴任し、車づくりの現場で豊富な経験を積んできた。それだけに示唆に富み、説得力のある講演となった。135人が熱心に聞き入った。
加藤監査役は「トヨタは創業当時から社員を大切にしてきた。多くの人材育成用カリキュラムがあり、社員教育システムも確立していた。『モノづくりは人づくり』に徹していた」と紹介した上で、「(豊田佐吉の教えをまとめた)豊田綱領に『常に時流に先んずべし』とあり、目標よりももっと先を見よと教えられた」と振り返った。
さらにモノづくりについて「今の状態を見えるようにすれば、あるべき姿も分かりやすい。計測データによる見える化が重要」、「加工対象物(ワーク)の変化に対応して生産ラインを止めずに品質をきっちりとつくり込めるようにするべきだ」などと実践的な話も交えて、あるべき姿を示した。最後に「(自分の会社だけではなく)仕入れ先や協力会社と一緒になって栄えるようにしなければならない」と締めくくった。


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