全国各クラブの活動報告

長野産業人クラブ、後藤日進工具会長が講演

長野産業人クラブ(太田哲郎会長=オリオン機械社長)は2月19日、ホテル国際21(長野市)で新春講演会を開いた。超硬小径エンドミルメーカーの日進工具の後藤勇会長が「ナンバーワンを目指して~我が社の歩みと成長戦略~」と題して講演した。後藤会長は1991年に社長に就任。直後に経験したバブル崩壊や工場焼失による赤字から経営を立て直し、04年にジャスダックに上場した。講演では創業時から現在までの売上高と経常利益のグラフを示し、町工場から上場企業への歩みを紹介した。
赤字経営から脱却するために社長や役員の給与をカットする一方、社員の給与カットや人員整理は一切しなかった。経営方針説明会を開いて全社員に社長の意志を伝達し、収益回復を実現した。これを振り返り、「何もしなければ変わらない」と経営者の決断と行動が重要だと訴えた。
また経営戦略では「メイド・イン・ジャパンこそ最強の戦略」と強調。国内生産にこだわるとともに、国際競争力を高めることが大切だと説いた。
さらに中小企業が大企業に勝つためにはトップに熱意が求められることや、社員とコミュニケーションしてチームワークで事業を伸ばすことが最善だと説明した。その上で「スピード感と情熱で事態に向き合い、決断し実行したことで成果が出た」と締めくくった。講演終了後は後藤会長を交えて懇親会を開き、交流を深めた。


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