全国各クラブの活動報告
滋賀産業人クラブ、ラウンド・テーブル開催-テーマ決め意見交換
滋賀産業人クラブ(坂口康一会長=近江鍛工社長)は2月26日、ボストンプラザ草津(滋賀県草津市)で交流会「滋賀ラウンド・テーブル」を開催した。事前にテーマを決めて会員が意見を発表するように趣向を凝らした交流会。初めての試みだったが、景気分析や事業拡大の契機などの社長の実体験は迫力があり、参加者から「参考になった」と好評だった。
進行役は京都工芸繊維大学創造連携センターの行場吉成特任教授が務めた。今回のテーマは「今の景気はいいの?、アベノミクスは?」。マスコミや評論家は景気のいい話をしているが、実際はどうなのかを知りたいと会員から寄せられた疑問に答えた。
口火を切ったのがリング鍛造の近江鍛工の坂口康一社長で、「仕事は増えている。円安差益の一方、エネルギーや材料コストは上昇」とした。鉛フリーのバルブ新素材を展開するビワライトの寺村正和取締役は「米国のバルブ規制強化でこれから期待できる」と前向きな姿勢だった。ポンプメーカーのアクアシステムの木村泰始社長は「防災向け手動ポンプが伸びている。輸出が増えると聞いていたが伸びない」とした。FMラジオ局のエフエム滋賀の二反田隆司社長は「広告量は底を打ったが、中身は販促が多く、景気がいい感じでない」と分析した。結論は「よくわからない」だったが、各社が同じように感じているとわかって安堵(あんど)した表情をみせる参加者もいた。
一方、事業拡大のポイントを紹介する「こうして飛躍」でも「トータル生産と豊富なサイズ」(坂口社長)、「米国の展示会にパンフレットを置いたら商談に」(寺村取締役)、「年10万冊の大量カタログ配布」(木村社長)などと意見が相次いだ。発表後も食事をとりながらリラックスしたムードで産学連携や雇用などの経営談議に花が咲いた。
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