全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、設立55周年の集い-武田教授が記念講演

名古屋産業人クラブ(内藤明人会長=リンナイ会長)は、9月17日に名鉄ニューグランドホテル(名古屋市中村区)で「設立55周年の集い&記念講演会」を開いた。式典では内藤会長の代読で伊藤博之副会長(ダイセキ社長)が「会員をはじめ、日刊工業新聞社の協力があって今日がある。これまで地道な活動をしてきた。それがこの地区のモノづくり精神と合致し、当地区産業の発展に少しは寄与できたと自負している。これからも学習の場を提供していく」とあいさつした。これに続き、井水治博日本産業人クラブ連合会会長(日刊工業新聞社社長)と山本雅史中部経済産業局長が祝辞を述べた。
記念式典終了後、武田邦彦中部大学教授による「故意に日本を衰退させる親の時代」と題した講演会を実施。武田教授は「エネルギーは国民の活動の元となるもの。その消費量に比例して活動は活発になる。ところが、今は節約一辺倒で個人の活動を阻害している。石油などの消費を増やさないと日本は衰退する」と持論を展開した。
また「我々は次世代に何を託すべきか真剣に考えよう。産業が衰退すれば国力が落ちる。そうなれば隣国はどう考え行動してくるか」「領土を守り、子供たちに活躍の場を与えるのが親の務めであり、政府の仕事。今は逆の方向にかじを切っているとしか思えない」と苦言を呈した。
さらに「今は鉱山があるかどうかではなく、掘削機械や移送機器の性能など、技術力勝負の時代」と指摘。「これらの技術で世界一を維持していけば資源競争に勝ち残れる」と締めくくった。講演会には約120人が参加し、熱心に聴講した。


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