全国各クラブの活動報告

埼玉・TDU交流会と新潟産業人クラブ、新潟県中越エリア一泊研修を実施

埼玉産業人クラブ・TDU産学交流会(佐藤達雄会長=アーベルソフト会長)と新潟産業人クラブ(谷地田茂明会長=ヤチダ社長)は共同で、7月5、6の両日、新潟県中越エリアでの一泊研修を実施した。長岡市に拠点を置くTDKラムダの長岡テクニカルセンター、オーエム製作所の長岡工場を見学した。埼玉産業人クラブと東京電機大学などから9人、新潟産業人クラブから10人が参加した。
TDKラムダの長岡テクニカルセンターは、世界5極からなる生産体制の中でもマザー工場の位置づけ。見学会では産業機器向け電源装置で世界一のシェアといった説明を受けた後、工場を見学。まず環境試験室を訪問し、走査型顕微鏡で可変抵抗器の電子の偏り具合を解析する様子やX線透過装置などを見学した。製造ラインでは電子部品の実装工程などを見学。グループ内の海外工場と同等の生産コストを実現した独自の円形ラインなどについて説明を受けた。
オーエム製作所長岡工場では、近郊で石油が出たことを受けて長岡周辺では大型機械産業が発展したという経緯について説明を受けた。また、ダイワボウグループ傘下の機械メーカーとして「グループ全体に占める売上高はわずか2%だが、利益に占める割合は14%。立旋盤では累計6000台超の出荷実績がある」(担当者)ことを知った。工場見学では、ターニングセンターや研削盤、列車の車輪をリニューアルする専用機械などの主力製品を見学。戦前に建設された珍しい木造の大型工場(現在は倉庫)もあり、見学者らはその精緻かつ壮大さに感嘆の声を上げていた。
懇親会は両クラブの参加者16人が活発に情報交換し、大いに盛り上がった。翌日はあいにくの雨だったが、TDU産学交流会の一行は寺泊市場やワイナリー「フェルミエ」(新潟市西蒲区)などを訪問。無事に一泊研修の日程を終えた。


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