全国各クラブの活動報告

長野産業人クラブ、日本ブランド発信で外務省岸守氏が講演

長野産業人クラブ(太田哲郎会長=オリオン機械社長)は2日、ホテル国際21(長野市)で、「2013年度定時総会」を開いた。太田会長は「クラブ活動を、さまざまなパイプづくり、コネクションづくりに役立ててほしい」と呼びかけた。12年度の事業報告と収支決算、13年度の事業計画案と収支予算案を審議し、原案通り承認された。
総会後は外務省広報文化外交戦略課の岸守一首席事務官を講師に迎え、「日本の広報文化外交―クールジャパン戦略と日本ブランド発信」と題した記念講演会を開いた。岸守氏は民間とも連携して外国の国民や世論に直接働きかける広報文化外交「パブリック・ディプロマシー」の重要性を説き、「日本のプレゼンス(存在感)を高めるには好意的な対日世論の醸成や日本文化・政策に関する理解促進が必要だ」と訴えた。
また外務省の広報文化外交の実施体制や政府のクールジャパン戦略を説明。広報文化を通じた中小企業支援の一例としてBLANCBIJOU(ブラン・ビジュ、春日秀之社長=長野産業人クラブ副会長)が展開している高級素材ブランドの取り組みを紹介。「いいモノを作れば売れる時代は終わりつつあり、工夫が必要になる。その工夫の一つとして、広報文化外交を通じた支援が企業にもメリットとなる仕組みをつくりたい」と強調した。
講演後の懇親会では、外務省の若林健太政務官が来賓としてかけつけた。会員や聴講者が岸守氏らと交流を深めた。


このページの先頭へ