全国各クラブの活動報告

埼玉産業人クラブ・ＴＤＵ産学交流会（佐藤達雄会長＝アーベルソフト会長）は６月１１日、東京都立産業技術研究センターを見学した。会員企業、東京電機大学などの関係者ら１７人が参加し、２０１２年に完成したばかりの研究支援施設について知った。
施設概要の説明を受けた後、システムデザインセクター、高度分析開発セクター、実証試験セクターなどから８カ所を選んで見学。信号処理技術実験室ではスマートフォン（多機能携帯電話）などの基板上の熱放射分布について「１５％以内の誤差でシミュレーションできる。空冷効果も可視化できる」といった技術を学んだ。またシステムデザインセクターでは国産の３Ｄプリンターを用いた試作品の動向や、精緻な製品作成例などの説明を受けた。参加者らは興味深そうに加工物を見て３Ｄプリンターの能力を確認していた。
さらに環境試験室では恒温恒湿室、落下衝撃試験、振動試験、ＥＭＣ試験、雷サージ試験、静電気試験、腐食性試験、紫外線試験などの受託試験の概要の説明を受けた。このほか、雷放電設備、付帯機能としてナノ（ナノは１０億分の１）加工を備えた走査型電子顕微鏡、電波暗室、超高精度フライス盤などを見学した。最先端を体感する良い機会になった。