全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ・女性部会は５日、日本総合研究所会長で、ピーター・ドラッカー著『現代の経営』の訳者としても知られる経営学者・野田一夫氏を招き、講演会「今こそ、戦前派の、声を聴け！」を開いた。野田氏は「終戦直後の大学の授業に失望していた時、ドラッカーの『企業に命を与える』という言葉にピンときた」と名著との出会いを振り返った。約４５人の会員らが聴講した。
野田氏は「安倍政権の経済政策『アベノミクス』は成功してほしいと願っているが、具体的な絵が浮かばないと心配」と指摘した上で、「日本をどんな国にしたいのか、一人ひとりが政治について真剣に考えるべきだ。政治家に任せっきりではダメ。戦争を経験した人間として、全体主義に陥ることに強い危機感を持っている」などと力強くメッセージを送った。講演後の質疑応答では結婚観から外交問題まで幅広い話題で盛り上がった。