全国各クラブの活動報告

群馬産業人クラブ、経産省と意見交換-自動車産業ビジョン

群馬産業人クラブ(有田喜一会長=群栄化学工業社長)は9日、群馬県太田市内のホテルで、経済産業省と「自動車産業ビジョン意見交換会」を開いた。経産省製造産業局自動車課の中山文博企画調整係長は「国の政策は転換点にあり、現場とずれが生じないように声を反映したい」とあいさつ。金型やプレス、情報技術など栃木や埼玉を含めた異業種20社と、厳しい原価低減の実情や国内事業の成長を目指した生の意見を交わした。
中山係長は車産業の歴史を技術や規制・制度面などから振り返り、参加者の要望を軸に議論した。「自動車関係諸税の大幅見直しが求められる」、「コスト削減の連続で疲弊しており、持ち株会社の下に中核技術がある中小企業が入る仕組みがほしい」と、企業連携網の整備などについて多様な意見があった。
中山係長は特殊な技術や製品で優位性を確保するグローバルニッチトップ(GNT)企業を育てる機関の創設などにも言及。「地域の雇用、経済を支える中小企業という国内の生産基盤を守るためにも競争力を高める支援に反映したい」と、今回の議論を6月をめどに策定する車産業ビジョンの参考にする考え。


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