全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、肌附HY産業経済研所長が記念講演会

名古屋産業人クラブ(内藤明人会長=リンナイ会長)は4月23日、名鉄ニューグランドホテル(名古屋市中村区)で「2013年度理事会・定時総会」を開いた。内藤会長の代行として井水治博日本産業人クラブ連合会会長(日刊工業新聞社社長)が「名古屋産業人クラブは設立55周年を迎えた。今年は景気回復への期待も膨らんでおり、意義深い1年になる。全国の産業人クラブの模範になってほしい」とあいさつ。活動方針などの議案を審議し、了承された。
総会後、HY産業経済研究所の肌附(はだつき)安明所長を講師に招き、記念講演会「国内ものづくり新産業の将来予測と今後の企業の課題」を開催(写真)。肌附所長は「日本低迷の最大の要因は産業経済力の落ち込み。その原因は円高」と強調。もう一段の円安誘導策の必要性を訴え、約130人が熱心に聞き入った。
また肌附所長は「このままでは自動車産業が衰退する。小さな改善策程度では新興国との価格競争に負ける。今の円の実力は140円。この水準で安定したら違う道ができる。産業界も通貨安定に向けて声を出すべきだ」と力説。さらに今後の経営に必要なこととして「技術を売り物にしたモノづくりへの変革、全社員の体質と意識の改革」と指摘し、「問題意識のない社員は、そこにある問題が見えていない」と警鐘を鳴らした。
懇親会では参加者が和やかに談笑したり、情報交換していた。


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