全国各クラブの活動報告

東京産学交流会、日本総研の松村氏が講演

東京産業人クラブ・東京産学交流会(渡辺佳英会長=大崎電気工業会長)は4月23日、三井ガーデンホテル蒲田で4月定例会「日本経済の見通し」を開いた。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」で円安・株高基調になっていることを受け、日本総合研究所の松村秀樹調査部主任研究員は「日本経済の景気は持ち直している」とした上で、短期的な展望として「2013年度は消費税率引き上げによる駆け込み需要や投資などで内需が伸び、高成長が見込める。一方、14年度は外需が増えるものの、消費増税で内需が伸びず、全体としては落ち込む可能性がある」と、予測した。企業の技術者や経営者ら約20人が聴講した。
また松村主任研究員は中期的展望で「アジアに大きな市場ができると日本の外需環境が良くなる可能性がある。輸出環境が好転し、名目国内総生産(GDP)が毎年3%増加することも考えられる」と明るいビジョンを示した。景気動向は経営者にとって最大の関心事であり、参加者は講演を聞き漏らさないよう熱心に耳を傾けていた。


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