全国各クラブの活動報告

NITEC埼玉産学交流会、宮古島で学外研修

埼玉産業人クラブ・NITEC埼玉産学交流会(長谷川勉会長=長谷川鉄工所社長)は11日から3泊4日の日程で、宮古島における学外研修を行った。風力や太陽光発電施設のほか、全長6・5キロメートルに及ぶ建設中の伊良部大橋を見学した。参加者9人は宮古島の産業・経済・観光の現状を肌で感じた。
初日、朝6時に羽田空港に集合し、直行便で宮古島に向かった。到着後、宮古島特産の「雪塩」の製塩所、沖縄電力の風力発電施設を見学した。総事業費380億円を投じ、2014年度に完成予定の伊良部大橋も見学。長谷川会長は「離島生活の苦労や建設の難しさを知った」と驚いていた。
翌日は朝から小雨が降るあいにくの天気だったが、ゴルフ組と見学組に分かれて活動した。見学組は「うえのドイツ文化村」を見学。1873年に宮古島沖で座礁したドイツ商船を島民が救った美談から1996年に建設された観光施設で、ドイツと宮古島の不思議な縁を感じている様子だった。
3日目はカーフェリーで伊良部島に渡った。国内唯一のパイロット訓練飛行場である下地島空港で、旅客機がタッチアンドゴーの訓練を繰り返す様子を見学した。この日の夜は沖縄地方の弦楽器「三線(さんしん)」のライブを鑑賞し、沖縄料理に舌鼓を打った。
最終日は三線を作っている工房を見学。大同工業社長の島田庸夫さんは「ニシキヘビをうまく加工するものだ」と伝統工芸の技に感銘した様子だった。
那覇経由で羽田空港への帰路に就いたが、大雨のため那覇空港で1時間以上の足止めとなった。天気に恵まれなかった4日間だったが、普段は目にすることのない宮古島の現状に触れ、参加者にとっては得るものも多かった。


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