全国各クラブの活動報告

新潟産業人クラブ、工場見学と交流会多摩の5人が参加

 新潟産業人クラブ(谷地田茂明会長=ヤチダ社長)と多摩産業人クラブ(臼井努会長=京西テクノス社長)は11、12の両日、新潟県内で合同の「工場見学と交流会」を開いた。多摩産業人クラブの5人が新潟を訪れ、初日は佐文工業所(新潟市江南区)の本社工場を見学した。
 最初は全員21人で、東日本大震災の多くの犠牲者に黙祷(もくとう)をした。佐文工業所の佐藤金治郎常務が「工業用ミシンの上糸と下糸を絡めるカマと呼ばれる高精度重要部品を一貫生産している。60カ国に輸出していて世界3大ブランドの一つ。医療器具や半導体機器の機械加工も注力している」と事業内容を説明。
 この後、年季が入った機械から最新機械まで500台以上が稼働する工場を見学。100工程にも及ぶ技術やノウハウに参加者は目を見張っていた。「最終工程の職人の技に感動した」とフチオカの淵岡茂社長。
 夜は月岡温泉のホテル清風苑で懇親交流会を開き、新潟の日本酒が入り情報交換に花が咲いていた。
 12日はTHK新潟(阿賀野市)の本社工場で、直動システムのボールスプラインの生産現場を見学した。ボールスプラインは軸径1ミリ―300ミリメートルで、「半導体製造装置、ロボットアーム、新幹線、ジェット機、医療器など幅広い分野で世界中で使われている」と高橋俊浩社長と海老名茂工場長が説明した。
 ボールが移動する溝をシャフトとナットに研削で彫る加工や、恒温工場の組み立て検査工程まで加工する様子を熱心に回った。午後は燕市産業史料館で産業の歴史を見学し、帰途についた。


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