全国各クラブの活動報告

ミャンマー視察記(中)日本産業人クラブ連合会、日系縫製工場など視察

 視察団は2月21日午後、ミャンマーの地場企業を視察した。最初に訪れたのはアイスクリーム工場。この時期は乾期のため水力発電所から供給される電力が少なく(1日5時間)、視察時も工場は機械の稼働を止めていた。電力問題で商売は思い通りにはいかない様子だったが、祖母、父親、娘の3世代にわたるオーナー一族は終始、笑顔を絶やさず、視察団にも自慢のアイスクリームを振る舞い、厚遇してくれた。
 工場の見学を終えた後、偶然にも隣接した別の会社が運営する漢方薬工場を訪ねる機会に恵まれた。急な来客にもかかわらず、オーナーは嫌な顔をせず、視察団を歓待。つくられたばかりの胃腸薬も味見させてくれ、ミャンマー人の懐の深さに一行は感心することしきりだった。
 次に訪れたのはミャンマーで唯一、排水などのインフラが整備されている国際標準の工業団地、ミンガラドン工業団地。日系の縫製会社などが入居し、昨今のミャンマーブームで2012年中に全区画が完売したとのことだった。用地需要は旺盛だが、今のところ拡張の予定はないという。
 続いて別の工業団地に移動し、日本の紳士服チェーン向けにワイシャツを納めている日系の縫製工場を視察した(写真)。広い工場棟内では380人の作業者が針を手に、黙々と仕事に励む現場を見学した。日本国内では現在見ることができないと思われるこの労働集約型産業の様子は圧巻で、一行はしきりにカメラのシャッターを押していた。
 夜は高級レストラン「カラウェイパレス」でミャンマーの民族舞踊を鑑賞しながらディナーを楽しんだ。


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