全国各クラブの活動報告

ミャンマー視察記(上)日本産業人クラブ、現地企業と連携に意欲

 日刊工業新聞社と日本産業人クラブ連合会は、2月20―24日の日程でミャンマーに視察団(笠原文善団長=キミカ社長)を派遣した。同国は中国とインドという巨大市場に接した地政学的優位性と安価で豊富な労働力から日本を始め世界各国の企業が熱い視線を注いでいる。同国最大の商業都市であるヤンゴンを訪れた視察団は、現地企業との商談会や工場見学を通じて皮膚感覚で投資環境に触れた。3回に分けて視察状況を報告する。(大城麻木乃)
 一行は2月20日午前、出発前にまず成田空港で結団式を開いた。あいさつした笠原文善団長は「今はまさにミャンマーが飛び立とうとしている時期。このタイミングで現地を視察できることは大変うれしいことだ」と語った。
 ミャンマーへは、タイ国際航空でバンコクまで6時間、機体を乗り換えてさらに約1時間飛行して空の玄関口、ヤンゴン国際空港に降り立った。日本とミャンマーの時差は2時間半。ミャンマーの方が遅い。現地に着いた時には18時(日本時間20時半)を過ぎており、すぐに夕食会場であるミャンマー料理店に向かい、その日はこれで日程を終えた。
 翌21日午前はミャンマー商工会議所連合会の会員企業と視察団との商談会。商談に先立ち、ミャンマー側から最新の外国投資法について事務局長から説明があった。日本側は視察団を代表してマスダック(埼玉県所沢市)の増田文治社長、サティス製薬(同吉川市)の山崎智士社長、ハーベス(さいたま市浦和区)の前田知憲社長が会社概要を説明し、ミャンマー企業との連携に意欲を示した。


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