全国各クラブの活動報告

大阪産業人クラブ・テクノロジー部会、設計のミス軽減で熟練技術者が講演

 大阪産業人クラブ・テクノロジー部会(美馬徹部会長=関西金属社長)は2月26日、大阪市中央区の日刊工業新聞社大阪支社で企業向けセミナー「信頼を得るための提案型設計のポイント~設計者の基本である材料と強度計算の基礎」を開いた。設計段階におけるミス軽減について、ベテラン技術者2人が講演した。
 立神工業(兵庫県明石市)の伊藤武将社長と、NPO法人産業人OBネット所属で、航空機や船舶の設計経験を持つ村尾邦明氏がそれぞれの経験からミス軽減策を提案した。
 このうち、伊藤社長は設計者の心構えとして現場におけるコミュニケーション力を重視しており、「発注者や製造現場で頻繁に会話を行うことでミスが減る」(伊藤社長)と自身の経験談を披露した。一方、村尾氏は温度と金属材料の特性変化の関係について解説。「この関係を知識として身につけると強度計算時のミスを防止できる」とする視点は説得力もあり、受講者の関心を集めた。


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