全国各クラブの活動報告

長野産業人クラブ、「新たな活路を拓く」津上氏が新春講演会

 長野産業人クラブ(太田哲郎会長=オリオン機械社長)は2月7日、長野市のホテル国際21で新春講演会を開いた。トッキ(現キヤノントッキ)創業者の津上健一ティーケーアソシエイト取締役会長が「事業変革で新たな活路を拓く」と題して講演した。
 津上会長はロボットインテグレーターから起業、蒸着装置などを手がけ、技術的に難易度の高い有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)製造装置の開発など、先進技術に挑戦して事業化してきた。
 またキヤノンとの資本提携を実現するなどダイナミックな経営を実践してきた。講演の中で津上氏はトッキの事業変遷と変革を語るとともに、オイルショック、バブル崩壊、中越地震や豪雪などによる経営危機に、どう対応して事業を拡大させていったかについて説明した。
 その上で「自らのこだわりやビジネスの常識を捨て、変化に挑戦するよう積極的に取り組む姿勢が危機を乗り切るには重要だ」と強調した。講演会参加者からの質問では、人材育成策などについて津上氏への質問があった。
 講演会終了後は津上氏や井水治博日刊工業新聞社社長も交えた懇親会が開かれ、会員相互の交流を深めた。


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