全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、紀村中部経産局長が講演

 名古屋産業人クラブ(内藤明人会長=リンナイ会長)は1月31日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで、新春経済講演会と産官学交流会を開いた。冒頭、内藤会長が「当クラブは今年で設立55年を迎える。いい年にしていきたい。幸い、経済の現状は、景気回復への期待感から株高・円安となり、市場に活気が戻りつつある。政府が進める経済復活に向けた施策に期待したいが、一方で我々は何をなすべきかが問われている。同じことを何年も続けているようでは駄目で、常にチャレンジしていく姿勢が大事だ」とあいさつした。
 経済講演会では紀村英俊中部経済産業局長が「中部地域の産業の展望と課題」をテーマに登壇。「当地域の経済活動は生産面に下げ止まりの兆しが見られ、消費マインド回復への期待も出てきた。実質経済成長率は、2年連続で前年を上回る見通し」と話した。産業の特徴と課題について「輸出の比率が高く、為替や国際問題などの影響を受けやすい脆弱(ぜいじゃく)な産業構造。多様な産業により世界市場で稼ぐ盤石な八ケ岳構造の構築が急務だ」と力説した。
 さらに日本経済再生に向けた緊急経済対策について「復興・防災対策、成長による富の創出、暮らしの安心・地域の活性化の3分野を重点として機動的な経済財政運営、成長のための戦略の実行・実現を図る」とし「大型補正予算と2013年度予算を組み合わせて景気の底割れを回避する」と決意を語った。
 また、八ケ岳構造創出戦略について「次世代自動車関連、航空機関連、新ヘルスケア産業、環境・エネルギーの4分野で進めている」とし、具体的な取り組みについて説明した。
 講演会終了後に開かれた「産官学交流会」にはキャンパスベンチャーグランプリ(CVG)中部の受賞学生たちを含めて約210人が参加し、交流を深めた。


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