全国各クラブの活動報告

南武、野村会長の社長退任セレモニーを開催-取引先やタイの大臣が出席

 東京産業人クラブ会員の南武(東京都大田区、野村伯英社長、03・3742・7377)は1月17日、1月に社長を退いた野村和史会長の社長退任セレモニーを横浜市中区のホテルニューグランドで開いた。会場には取引先やタイの大臣など約110人が出席。野村会長は「かつては30人程度の零細な町工場だったが、米国やタイ、中国に進出し、現在では海外拠点を含め200人を超える会社になった」と取引先など関係者に感謝の意を表した。野村会長は1995年に2代目社長に就任。日本を代表する特殊油圧シリンダーメーカーに育てた。
 野村会長は南武の歴史を振り返り、2008年秋のリーマン・ショックに端を発した世界同時不況をくぐり抜けた経験に触れた。「09年2、3月頃は仕事の注文がまったく来なくなり、私自身は食道がんを宣告され、人生最悪の時だった」と述べた。精神的にも体力的にも追いつめられながら、中国への進出を決断した状況を思い出し、「資金的事情とチャイナリスクなどで社員や銀行などは反対したが、『犬も歩かないと棒に当たらない』と考え、積極的に行こうと思った。現在のところ中国事業は堅調であり、結果的に良かった」と振り返った。
 最後に新社長の野村伯英氏があいさつし、「リーマン・ショックのような危機を共有できた社員とともに成長し続けたい。『退却するにしても、何をするにしても外を向いていないと駄目』という物事に対する前向きな父の教え、南武の原点を忠実に歩んでいきたい」と力強く決意を表明した。


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